昨年の「がん・緩和ケアのソーシャルワーク」に参加された方からレポートを送っていただきましたので紹介します。
以下レポートです。
2014年がん・緩和ケアのソーシャルワークに参加して
刈谷豊田総合病院 樋渡貴晴
私は名古屋から日帰りで通いましたが、参加者の中には北海道や九州から飛行機で通われている方もいらっしゃり、この研修にかける意気込みを感じました。講師による全体講義、4〜5名に別れてのグループワーク、ロールプレイ、全体での振り返りとメリハリのあるプログラムが展開されます。ロールプレイは正直大変ですが、緻密に配慮されたプログラムの中で安全に行うことができます。
がん・緩和ケア領域をテーマとしながらも、田村先生が長年の臨床経験や研究を通して体得されたソーシャルワーカーとしての価値・知識・技術、加えて、家族療法・ブリーフセラピー・ナラティブセラピーなど関連領域のエッセンスを学ぶことができます。内容は具体的であり、「ことを運ぶのではなく、思いを運ぶ」、「”今ここで”を大切にする」「クライエントに何を言おうかと言葉を運んでいくのではなく、心で近づいていく中で出てくる言葉を使う。」など、学んだエッセンスは、研修終了後にも実際に実践していることが多いです。